海の手漕ぎボート釣り入門 体験記 ボート用具編

 

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「海の手漕ぎボート釣り入門 体験記」の4回目はボート用具編です。

 

ボート釣りは出費が嵩む

ボート釣りをするためには、ボート本体の他にも様々な道具が必要になります。

まずオール。

最低限、ボートとオールが有ればボートを走らせる事が可能になります。

身の安全のために忘れちゃいけないのがライフジャケット(救命胴衣)。

釣りをするにはその他にアンカーとロープも必須になります。

ボートを前進させる道具と、ボートを留めておく道具と、ライフジャケットを整えたら、出港して釣りが可能となります。

 

 

それ以外の備品は、必要に応じて揃えていけば良いかと思います。

この備品類ですが、1度買ってしまえばそれで終わりかと言えば、そうでもありません。

趣味嗜好が変化したり。

使い勝手が悪いので買い直したり。

紛失したり、破損したり。

私は紛失したり破損させたりという事が多々ありました。

また、エンジン付きボートに乗っていたときは、ガソリンタンクが盗まれたりという事も。

思わぬ出来事により、思わぬ出費を余儀なくされる事が頻繁に起こります。

 

絶対必要な物

オール

(画像:アルミオール)

手漕ぎボート オール

 

(画像:ボートエースの木製オール)

ボートエース オール

 

オールは一体型と分割式の物があります。

材質はアルミか木製になります。

アルミ素材の物は軽いです。

しかし、壊れやすいという印象があります。

離着岸の際にアルミオールが落ちて、船体の下敷きになって破損した事が2回あります。

そういう訳で、どちらかと言うと、頑丈な木材のオールをお勧めしますが、その分重くなります。

オールは利用する直前に設置しましょう。

クラッチに嵌めたまま移動していると、うっかり落下させてしまうという事が結構起きます。

結果、破損させたりという事に。

 

割れたオールブレード

 

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ライフジャケット・救命胴衣

ボートが転覆したり、うっかり海に放り出された場合の事を考えると、ライフジャケットは必須です。

泳ぎが得意であっても、海に放り込まれると、一瞬にして体力が奪われます。

ライフジャケットの重要性を知るためにも、実際にライフジャケットを着た場合と着ていない場合を実体験してみる事をおすすめします。

その差を体感すると重要性を理解出来ると思います。

 

アンカー

アンカーとアンカーロープも必須道具です。

 

走錨しないもの

私は初めてゴムボートで出港したときは、5kgの鉄アレイを利用しました。

鉄アレイでも潮の流れが無いときは大丈夫でしたが、風や潮の流れが出てくると走錨(そうびょう)してしまいます。

しっかりしたアンカーを選ぶべきです。

 

走錨(そうびょう)=投じた錨(いかり)が船ともども流される事。

 

適材適所な物を選ぶ

ゴムボートや釣り場が砂地の場合はマッシュルームアンカーがおすすめ。

 

私の場合は、潮の流れが緩い、砂地や岩礁帯で釣りをやっています。

コンパクトで軽い、1.5kgのフォールディングアンカーを使っています。

 

3mぐらいまでのボートであれば、これで充分かと思います。

出来ればアンカーチェーンをプラス設置します。

ホームセンターで売っているステンレスのチェーンを5mほど繋げば大丈夫です。

それでも走錨してしまうような海況の場合は帰港しましょう。

 

アンカー根掛かり対策

ロープの末端は、アンカーの下側に結んで下さい。

アンカーの上側に、ロープをタイラップ(または針金など)で結びます。

こうしておくと、根掛かりしたときにタイラップが切れる事によって、アンカーの下側から引っ張り上げる事が可能になります。

アンカー根掛かり対策

【画像①】

アンカーが根掛かりする。

この状態で根掛かりから脱する事は難しい。

 

【画像②】

ロープを強く引っ張り、アンカーの上側のタイラップを切断する。

アンカーの下側を引っ張る事が可能となり、アンカーが難なく抜ける。

 

この方法を取り入れてから、アンカーロストした事は1回もありません。

 

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ロープ

水深の3倍以上

走錨しないようにしっかりボートを固定しようとする場合は、ロープは水深の3倍以上の長さが必要だと言われています。

よって、水深が10mほどの場所で釣りをする場合、ロープの長さは30m必要になります。

実際は海峡により長くしたり短くしたりする場面が生じてくるかと思います。

最初はセオリーどおりに行い、感覚を掴んだら、実際の海峡に応じて調整対応して下さい。

 

ロープの太さ

太さは5~6mmをお勧めします。

3mm、4mm、5mm、6mm、8mm、10mm、12mmを使った事がありますが、ミニボートには5mm~6mmがしっくりいきます。

4mm以下だと細すぎるし絡みやすい。

8mm以上はミニボートには大げさすぎる。

 

(上の矢印)細いロープだと絡みやすいので、木製の仕掛け巻きに巻いて使っていました。

(下の矢印)現在、6mmのロープをメッシュの蓋が付いたバッカンに入れて使っています。結局これが一番。

手漕ぎボート釣り アンカーロープ

 

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材質、撚り方

ロープの素材や撚り方も様々あります。

私が好きなのはヨットで使うような16打ロープです。

16打ロープはしなやかで柔らかく手になじみやすい。

しかし値段が高い。

ロープなんて何でも使えるのですが、慣れてくると、「もうちょっと太い方が良い」「いや細い方が良い」「16打が良い」とかなってきます。

以前は安いリコイルスターターロープ(金剛打ちビニロン紡績糸)を使っていましたが、これでも充分使えます。

どんな物を買えば良いのかわからないのであれば、とりあえず安価なリコイルスターターロープ5~6mmを買って様子見してください。

 

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有れば便利な道具

ボート釣りにはその他に諸々必要(欲しくなる)な物があります。

必要に応じて揃えていきましょう。

 

旗を掲げる

(画像:旗を忘れたのでコンビニ袋を掲げる)

ミニボート 旗

有れば便利な道具と言うより、最近では必須となった感があります。

ミニボートは他の船から見えにくいです。

うねりが有るときには全く見えない場合があります。

※そんな場合は出航を控えるべきです。

他船に自船を素早く認識して貰うために旗を掲げましょう。

使わなくなった2mぐらいの長さの竿を流用して旗を掲げるのがいいでしょう。

 

水汲みバケツ・あか汲み・スポンジ・タコ眼鏡

穏やかな海況に出船する場合は出番がないかもしれませんが、船内に入り込んだ水を排出するための道具を常備しましょう。

入り込んだ水を排出する際には釣り用のバッカンを利用すれば良いと思います。

私の場合はタコ眼鏡と、2リットルのペットボトルを使っています。

タコ眼鏡は便利です。

 

  • 海の中の様子を伺える
  • 硬い素材で出来ているので、扱いが容易で、いろいろ流用出来る

 

タコ眼鏡だけでは船底のあかをくみ取りにくいので、更に2リットルのペットボトルを半分に切断した物も使っています。

丸型の物が適しています。

CCレモン

CCレモン

 

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C.Cレモン

 

運搬具・ランチャー・ドーリー

移動距離が長い場合はランチャーが欲しいところです。

市販の物は高いので、自分のボートに合った物を自作する事がおすすめです。

 

(画像:ファクトリーゼロのFタイヤを利用した、自作バーベル型ドーリー)

自作バーベル型ドーリー

 

(画像:ノーパンクタイヤ:amazon)

 

シーアンカー

流し釣りをする場合、アンカーを着底させずに、宙吊りさせるという方法があります。

その他はバッカンを利用したり。

何もせずにそのまま流したり。(ドテラ流し)

より簡単に確実に、船を安定させながら流し釣りをする場合は、シーアンカーが有効です。

 

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軍手

軍手もあれば便利です。

私は毎回と言っていいほど爪を割ってしまうので軍手は必須です。

ゴム素材の軍手を使っています。

怪我予防の為にも、出港、帰港、オールを漕ぐ、魚を掴む、アンカーロープを引っ張るような場合に利用します。

 

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まとめ

絶対必要な物。

  • オール
  • アンカー
  • アンカーロープ
  • ライフジャケット(救命胴衣)

 

その他、出来るだけ揃えたい物。

  • 旗を掲げる
  • あか汲み(バッカン・タコ眼鏡・ペットボトルを細工した物、専用ベイラー)
  • ボート運搬具(ランチャー・ドーリー)
  • シーアンカー
  • 軍手

 

道具を長持ちさせるためにも、使用後は真水で洗い塩抜きする事をおすすめします。

 

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「海の手漕ぎボート釣り入門 体験記」の5回目は釣り道具編です。 手漕ぎボート釣り道具 私の釣り道具ですが、しょぼいです。 いや、シンプルイズベスト。 「無駄な物は一切船内に持ち込みたくない!」 そんな熱い想いを抱きつつ実践しています。 船内...

 

おわり

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