6Vから12V化への変更作業が完了しました。
作業前に妄想していたときの記事はコチラ。
結果、ちょっと手こずらされるところがあったけれど、無事完了して、問題無く走れるようになりました。
12V化のため交換した部品
発電機 ACジェネレーター 全波整流式
ACジェネレーターからの発電量を調べると、アイドリング時で13~14Vと、充分な発電量があったので、特にやる事なく、変更箇所無しです。
ACジェネレーターから3本線が出ていたので、各々の間の電圧を測ってみました。
セレン整流器をレギュレーター・レクチファイヤーへ交換
このセレン整流器から。
12V全波整流用(モダンワークス)のレギュレーターへ換装しました。
端子の配置は下記のとおり。
カプラーはそのまま差し込めました。
ただし、エンジン側カプラーの配線はレギュレーターの端子の位置に合わせて変更が必要。
配線の長さが少し足りなかったので延長して取り付けました。
車体に固定するために使ったステー。
取付完了。
いろいろ試したけれど、この位置が無難。
電圧制御の一翼を担っていたレジスターは外しました。
バッテリーを6V用から12V用へ交換
左が今まで使っていた6Vバッテリーで、右が新たに装着する12Vバッテリー。
大きさはほぼ一緒で、難無くバッテリーケースへ収まりました。
開放式から密閉式へ変更となり、バッテリーのメンテナンス作業から解放されます。
電圧計付きのUSB充電器を設置しました。
メーター内の適当な配線から分岐し、キーに連動してON-OFF仕様に。
電圧が目で確認出来るので、レギュレーターの異変にいち早く気付けます。
コンデンサー・コンタクトブレカー・イグニッションコイル・点火プラグ
コンデンサー、コンタクトブレーカー、点火プラグはそのままで良いみたいなので手を付けていません。
イグニッションコイルは12V用(ポイント点火)へ交換します。
配線色オレンジがプラス(黒と接続)で、白がマイナス(コンデンサーの青と接続)。
プラグキャップも別途必要。
【上12V:下6V】
ピッチがこれだけ違います。(片側を既存の場所へ固定した状態↓)
板を折り曲げてステーを作りました。
バルブ類とウインカーリレー
12V化の最大目的はヘッドライトバルブをLEDにする事。
バルブの長さは最大51mmまで装着出来ます。
それ以上はガラスに当たってしまう。
所望していた マツシマのPH8型LED の寸法は62mmという事で装着不可。
アマゾンで他を探したのですが、評価がいまいち。
という訳で、今回ヘッドライトバルブのLED化は見送りハロゲン球にしました。
いつかマツシマさんから小ぶりなPH8型の物が出る事を期待。
他は全てLEDにしました。
ウインカーリレーはLED用でカチカチ音が鳴るタイプ。
元々ウインカーリレーが収まっていた場所がそのまま使えました。
結線はこんな感じ。
ウインカーリレー交換後に動作確認をすると、ウインカーの光は暗く、メーター内のウインカーパイロットランプが点滅せず、ウインカーリレーの音も鳴りませんでした。
調べてみると、場合によっては抵抗入りのハーネスが必要との事。
という訳でマツシマさんのハーネスを購入。※後述しますが、これは必要ありませんでした。
配線方法。
マツシマさんのページが見やすい → ハーネスLHN700の配線方法
ハーネスを挟んだら、メーター内のパイロットランプは点滅するようになったのですが光は弱く、ウインカーの光も依然暗く、カチカチ音もなりません。
いろいろ試してみたけれど改善されず。
で、改めてウインカーリレーの説明書を読み返すと、「バルブ単体の消費電力が5W以上でないと作動しません・作動範囲外になると、ウインカーの作動不良が発生します」との記述がありました。
ウインカーに使っているLEDライトの消費電力を確認すると、1個1.32Wです。
全く5Wに届いていません。
という訳で、ウインカーの前側だけ消費電力が10Wの物へ変更してみました。
結果、ウインカーとウインカーパイロットランプの光量は増えて、カチカチ音も元気よく鳴るようになりました。
その後試しにハーネス(マツシマLHN700)を外してみたのですが、変わらず正常に動作しました。
という訳で、ハーネスは不要でした。
ウインカリレー、バッテリー、レギュレーターの交換完了。
ホーン
ホーンは換えませんでした。
6Vのときは蚊の鳴くような音でしか鳴らなかったのが、12Vに変更してからは大音量で鳴るようになりました。
まとめ
12V化した感想ですが、「やって良かった!」の一言に尽きます。
ライト類は明るく、エンジンは元気に、使い物にならなかったホーンの音はデカくなり、おまけにスマホを充電出来るようになった。
53年前のバイクが若返り元気になりました。
ただ、今のところ問題無く動いているけれど、まだ気付けぬ12V化の弊害や、各部品の耐久性は気になるところです。
変化があったら追記します。
以上、バイクにより細かいところが違ってくるでしょうが、参考になれば幸いです。
おわり