12V化したのでやり方を記録【53年前の6V原付二種】

6Vから12V化への変更作業が完了しました。

作業前に妄想していたときの記事はコチラ。

自転車用LEDライトで事足りるが12V化への備忘録【53年前の6V原付二種】
ヘッドライトの暗さは自転車用LEDライトで解消 私のビジバイは50数年前の原付二種で6V仕様です。 コレ ノーマル仕様のヘッドライトバルブは暗く、加えて私の目が老眼という事もあり、夜間走行はかなり見え辛く危うい。 ノーマル仕様の6V25/2...

 

結果、ちょっと手こずらされるところがあったけれど、無事完了して、問題無く走れるようになりました。

 

12V化のため交換した部品

発電機 ACジェネレーター 全波整流式

ACジェネレーターからの発電量を調べると、アイドリング時で13~14Vと、充分な発電量があったので、特にやる事なく、変更箇所無しです。

バイク 12V化

 

ACジェネレーターから3本線が出ていたので、各々の間の電圧を測ってみました。

12V化 ACジェネレーター電圧値

 

セレン整流器をレギュレーター・レクチファイヤーへ交換

このセレン整流器から。

バイク 12V化

 

12V全波整流用(モダンワークス)のレギュレーターへ換装しました。

12V化 原付

 

端子の配置は下記のとおり。

12V化 原付

 

カプラーはそのまま差し込めました。

ただし、エンジン側カプラーの配線はレギュレーターの端子の位置に合わせて変更が必要。

12V化 原付

 

配線の長さが少し足りなかったので延長して取り付けました。

12V化 原付

 

車体に固定するために使ったステー。

12V化 原付

 

取付完了。

いろいろ試したけれど、この位置が無難。

12V化 原付

 

電圧制御の一翼を担っていたレジスターは外しました。

12V化 レジスター

 

 

バッテリーを6V用から12V用へ交換

左が今まで使っていた6Vバッテリーで、右が新たに装着する12Vバッテリー。

大きさはほぼ一緒で、難無くバッテリーケースへ収まりました。

開放式から密閉式へ変更となり、バッテリーのメンテナンス作業から解放されます。

12V化 バッテリー

 

電圧計付きのUSB充電器を設置しました。

メーター内の適当な配線から分岐し、キーに連動してON-OFF仕様に。

電圧が目で確認出来るので、レギュレーターの異変にいち早く気付けます。

12V化 USB充電器

 

コンデンサー・コンタクトブレカー・イグニッションコイル・点火プラグ

コンデンサー、コンタクトブレーカー、点火プラグはそのままで良いみたいなので手を付けていません。

 

イグニッションコイルは12V用(ポイント点火)へ交換します。

配線色オレンジがプラス(黒と接続)で、白がマイナス(コンデンサーの青と接続)。

12V化

 

プラグキャップも別途必要。

12V化 原付

 

【上12V:下6V】

12V化 イグニッションコイル

 

ピッチがこれだけ違います。(片側を既存の場所へ固定した状態↓)

12V化 イグニッションコイル

 

板を折り曲げてステーを作りました。

12V化 イグニッションコイル

12V化 イグニッションコイル

 

 

バルブ類とウインカーリレー

12V化の最大目的はヘッドライトバルブをLEDにする事。

バルブの長さは最大51mmまで装着出来ます。

それ以上はガラスに当たってしまう。

12V化 LED

 

所望していた マツシマのPH8型LED の寸法は62mmという事で装着不可。

アマゾンで他を探したのですが、評価がいまいち。

という訳で、今回ヘッドライトバルブのLED化は見送りハロゲン球にしました。

いつかマツシマさんから小ぶりなPH8型の物が出る事を期待。

他は全てLEDにしました。

12V化

 

ウインカーリレーはLED用でカチカチ音が鳴るタイプ。

12V化

 

元々ウインカーリレーが収まっていた場所がそのまま使えました。

12V化

 

結線はこんな感じ。

12V化 ウインカーリレー

 

ウインカーリレー交換後に動作確認をすると、ウインカーの光は暗く、メーター内のウインカーパイロットランプが点滅せず、ウインカーリレーの音も鳴りませんでした。

調べてみると、場合によっては抵抗入りのハーネスが必要との事。

という訳でマツシマさんのハーネスを購入。※後述しますが、これは必要ありませんでした。

LED マツシマLHN700

 

配線方法。

マツシマさんのページが見やすい → ハーネスLHN700の配線方法

LED マツシマLHN700

 

ハーネスを挟んだら、メーター内のパイロットランプは点滅するようになったのですが光は弱く、ウインカーの光も依然暗く、カチカチ音もなりません。

いろいろ試してみたけれど改善されず。

で、改めてウインカーリレーの説明書を読み返すと、「バルブ単体の消費電力が5W以上でないと作動しません・作動範囲外になると、ウインカーの作動不良が発生します」との記述がありました。

ウインカーに使っているLEDライトの消費電力を確認すると、1個1.32Wです。

全く5Wに届いていません。

という訳で、ウインカーの前側だけ消費電力が10Wの物へ変更してみました。

結果、ウインカーとウインカーパイロットランプの光量は増えて、カチカチ音も元気よく鳴るようになりました。

その後試しにハーネス(マツシマLHN700)を外してみたのですが、変わらず正常に動作しました。

という訳で、ハーネスは不要でした。

LED ウインカーリレー 不調改善

 

ウインカリレー、バッテリー、レギュレーターの交換完了。

 

ホーン

ホーンは換えませんでした。

6Vのときは蚊の鳴くような音でしか鳴らなかったのが、12Vに変更してからは大音量で鳴るようになりました。

12V化 ホーン

 

まとめ

12V化した感想ですが、「やって良かった!」の一言に尽きます。

ライト類は明るく、エンジンは元気に、使い物にならなかったホーンの音はデカくなり、おまけにスマホを充電出来るようになった。

53年前のバイクが若返り元気になりました。

ただ、今のところ問題無く動いているけれど、まだ気付けぬ12V化の弊害や、各部品の耐久性は気になるところです。

変化があったら追記します。

以上、バイクにより細かいところが違ってくるでしょうが、参考になれば幸いです。

 

おわり

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