サンバー ブレーキパッド交換
スバルサンバー(軽トラック)のブレーキパッド交換を自分でやってみました。
サンバーの年式は平成19年(2007年)。
形式はLE-TT2。
【追記】
3回目を行ったので再編集しました。
使用道具
作業を行うにあたって必要な部品と道具。
部品(ブレーキパッド)
今回使ったのは日清紡のサンバー用ブレーキパッド。
NISSHINBO ( 日清紡 ) ブレーキパッド 【 フロント用 】 スバル サンバー TV/TT系 2004/9~
(売り切れ)
【追記】2回目はこれ。
シムとパッドクリップは付いていません。
ウエアインジケーターは両側付いています。
NTB ブレーキパッド SB7066M スバル サンバー/ディアス/トライ
【追記】3回目はスバル純正品。
私のサンバーに適合のスバル純正品の品番は 26296TC080 ですが、廃版になったようです。
代替品を探すと、「26296TC091」が使えるとの情報を得ました。
アマゾンでは見つけられず、楽天で買いました。
フロント デイスクのパツド キツトのみ 26296TC091 スバル純正部品
結果、使えました。(2024/8/12)
※2024/8/12に確認するとまた売りに出ていました → 26296TC080
純正のセットにはシムとパッドクリップとグリスも付いています。
ウエアインジケーターは片側だけです。
必要な道具
タオル(手拭き用)
軍手(タイヤの脱着)
タイヤ脱着時に使うジャッキと19mmのレンチ。
地震が多いし、ジャッキスタンドも必須。
輪留め。
運転席側の作業をする場合は、左後輪に輪留め。
助手席側の作業をする場合は、右後輪に輪留め。
(左)トルクレンチと19mmソケット。(ホイールナットを締め付けるときに使用)
(中)ラチェットレンチと12mmソケット。または12mmレンチ。(キャリパーカバーの脱着時に使用)
(右)17mmレンチ。またはモンキーレンチ。(キャリパーカバーの脱着時に使用)
キャリパーカバー留め用として養生テープ。
養生テープよりS字フックや針金のほうが使いやすいかも。
ディスクブレーキセパレーター。
大型プライヤーで代用出来るみたいですが、素人は素直に専用品を使ったほうが良いと思う。
ブレーキパッドに付着してしまったグリスや、その他の汚れ落とし用としてパーツクリーナー。
シール部分にも吹き付けるのなら、ゴムを侵さないものを使って下さい。
スポイト。
私のサンバーの場合、1・2・3回目とも必要無かった。
作業開始
ネット情報によると、ブレーキピストンを戻すときにブレーキフルードが溢れ出るとの事。
【追記】私のサンバーの場合ですが、下記作業は全く不要でした。
作業する場合は気を付けて欲しい事があります。
ブレーキフルードがボディに付着すると、乾いたら拭き取れなくなり、汚くなるので、くれぐれも、ブレーキフルードをこぼしたり、ブレーキフルードが付着した手でボディーを触らないよう注意して下さい。
という事で、あらかじめオイルを抜く事に。
と思ったけれど、容器内には余裕があります。
溢れる気配は無いのでそのままで実行。
また、蓋を閉めたままだとブレーキピストンを押し戻す事ができないかも? との情報も見かけました。
なので、蓋を開けて作業に取り掛かる事に。
運転席側
ブレーキパッドを外す
まず、運転席側から。
サイドブレーキを引き、左後輪に輪留めをし、ジャッキアップしてタイヤを外す。
ジャッキスタンドも忘れずに。
キャリパーカバーを外すためボルトを外す。
ボルトはカバーの下側にあります。
ソケットのサイズは12mm。
ボルトは普通のネジと同じように、反時計(左)へ回して緩める。
供回りするので赤矢印部分のナット(スライドピン)をレンチ(17mm)を使ってホールドします。
外したボルト。 品番:26231TC041
締付トルク 22Nm
カバーを外すとブレーキパッドが出てきます。
パッドの外側には薄いプレート(シム)が2枚ずつ嵌っています。
外したブレーキパッド。
ちょっと手こずったけれど、パッドは手で外せた。
外したシム。
小さいのは内側、大きいのは外側に設置されていた。
外したパッドに何やら突起があります。
【追記】突起物はウエアインジケーターといって、ブレーキパッドが減ると、ブレーキローターを引っ掻き鳴きを発生し、パッドの使用限界を知らせる役割を担っているとの事。
新しいブレーキパッド。
NISSHINBO ( 日清紡 ) ブレーキパッド 【 フロント用 】 スバル サンバー TV/TT系 2004/9~ PF-7525 (売り切れました)
新品のブレーキパッドを確認すると、古い部品と比べるとちょっと形が違いますが、突起が付いている物が1個ありました。
【追記】2回目の交換作業を行う際に買ったブレーキパッドには、左右ともウエアインジケーターが付いていました。(シムとパッドクリップは付いていません)
NTB ブレーキパッド SB7066M スバル サンバー/ディアス/トライ
ブレーキパッドを嵌める
シム(薄いプレート)はブレーキの鳴き防止と、パッドの片減りを抑えるパーツらしいです。
そのシムをパッドに装着します。
(下の画像はスバル純正品)
装着する前に、シムとシム、シムとブレーキパッド、シムとピストンが接触する部分にグリスを薄く均一に塗ります。
グリスはシリコン系、もしくは耐熱グリスを使用。
シムの小さいほうは内側(インナー)、シムの大きいほうは外側(アウター)に設置。
※古い部品を外した際に参照しましょう。
パッドにシムを装着したら、ブレーキパッドとパッドクリップの接触面にもグリスを塗り(赤丸部分)、パッドを所定の位置に戻す。
ブレーキパッドを上下のパッドクリップの間に収めるのに少し手間取りましたが、上の画像のように、斜めから差し込んでいくとスムーズに嵌りました。
装着完了。
ブレーキパッドとシムの設置が完了したらカバーを閉めます。
が、ブレーキピストンが出たままではカバーは閉まりません。
という訳で、専用のツールを使いピストンを押し込む。
(STRAIGHT/ストレート) ディスクブレーキセパレーター 19-414
カバーを閉めて、外したボルトを元に戻して完了。
(締付トルク 22Nm)
ツールのおかげで難なく作業完了。
撮影した画像を見て思いましたが、作業中に各部品を綺麗にしておけば良かった。
【追記】シール部分には、溶剤が含まれている金属専用の強力なパーツクリーナは吹き付けないように。
溶剤がシールを侵すおそれがあるので。
オイルが漏れないか心配だったけれど全然大丈夫。
漏れそうになったらスポイドを使ってオイルを吸い出すつもりが、その作業は必要ありませんでした。
助手席側
次は助手席側。
運転席側と同じ作業の繰り返しです。
サイドブレーキを引き、右後輪に輪留めをし、ジャッキアップしてタイヤを外す。
ジャッキスタンドも忘れずに。
タイヤを外しました。
キャリパーの下側のボルトを外す。
助手席側も運転席側と同様、普通のネジを外す時と同じ方向(反時計・左)へ回して外します。
レンチ(17mm)でスライドピンの供回りを防ぎます。
カバーが落ちてこないように養生テープで押さえる。
ブレーキパッドを外す。
運転席側のパッドと同じように突起物(ウエアインジケーター)がありました。
が、残った2個の新品のブレーキパッドには突起物がありません。
どういう事でしょうか?
【追記】部品(メーカーにより)により有ったり無かったりするみたいです。
小さいポッチを目印にしてパッドを嵌め込みます。
内側に嵌っていた古い部品。(ポッチあり)
外側に嵌っていた古い部品。(ポッチなし)
内側へ嵌める新品の部品。(ポッチあり)
こちらには小さいシムを嵌める。
外側へ嵌める新品の部品。(ポッチなし)
こちらには大きいシムを嵌める。
ポッチありを内側、ポッチなしを外側。
シムを嵌めます。
【追記】ブレーキパッドとパッドクリップの接触面(赤丸部分)にもグリスを塗る。
パッドとシムは予め合体させた状態で嵌める。
ピストンを押し込む。
綺麗に収まりました。
運転席側と同じ要領でカバーを元に戻します。
タイヤを設置して、トルクレンチで規定トルクでナットを締めこみ作業完了。
(締め付けトルク 80-100Nm)
あとはちゃんとブレーキが効くか、公道に出る前にブレーキをガシガシ踏んで確認。
最初は効きが甘いので、その後もしばらく様子見しながら安全運転しなければいけません。
おわり