サンバー ブレーキパッド交換
スバルサンバー(軽トラック)のブレーキパッド交換を自分でやってみました。
サンバーの年式は平成19年(2007年)。
形式はLE-TT2。
ちなみに、ブレーキパッド交換は今回初めて行います。
あらかじめネットにて作業工程を勉強してから取り掛かりました。
実質作業時間は約30分ほどで完了。
【追記】
2回目を行ったので気付いたところを追記しました。
過去の記述はそのまま残します。
使用道具
今回作業を行うにあたって用意した道具です。
車載ジャッキ。
【追記】2回目はジャッキスタンドも使いました。
輪留め。
運転席側の作業をする場合は、左後輪に輪留め。
助手席側の作業をする場合は、右後輪に輪留め。
(左)トルクレンチとソケットは19mm。(ホイールナットを締め付けるときに使用)
(中)ラチェットレンチとソケットは12mm。(または12mmレンチ)
(右)モンキーレンチ。(または17mmレンチ)
キャリパーカバー止め用として養生テープ。
【追記】S字フックのほうが使いやすかった。
手拭き用の濡れたタオルと軍手。
汚れ落とし用としてクリーナーキャブ。(ブレーキ専用品ならなおよし)
シール部分にも吹き付けるのなら専用品を。
スポイト。
【追記】結局使わなかった。2回目も使わなかった。
ディスクブレーキセパレーター。
スバル純正の品番は 26296TC080 。 → 【追記2023/1/23】廃版のようです。26296TC091が使えるとの情報を得ました。次回は 26296TC091 を買ってみます。
今回使ったのは日清紡のサンバー用ブレーキパッド。
作業開始
ネット情報によると、ブレーキピストンを戻すときにブレーキフルードが溢れ出るとの事。
【追記】
後日、ブレーキフルード交換の際に、ブレーキフルードが染み込んだ軍手でボディを触ると汚なくなった。(乾いたら拭いても取れない)
くれぐれもこぼしたり、ブレーキフルードが付着した手でボディーを触らないよう注意。
という事で、あらかじめオイルを抜く事に。
と思ったけれど、容器内には余裕があります。
溢れる気配は無いのでそのままで実行。
また、蓋を閉めたままだとブレーキピストンを押し戻す事ができないかも? との事。
なので、蓋を開けて作業に取り掛かりました。
運転席側
まず、運転席側から。
サイドブレーキを引き、左後輪に輪留めをし、ジャッキアップしてタイヤを外す。
タイヤが外れました。
カバーを外すためボルトを外す。
ボルトはカバーの下側にあります。
ソケットのサイズは12mm。
ボルトは普通のネジを緩める方向(反時計・左)へ回して緩めます。
供回りするので赤矢印部分のナット(スライドピン)をレンチ(17mm)を使ってホールドします。
外したボルト。 品番:26231TC041
締付トルク 22Nm
カバーを外すとブレーキパッドが出てきました。
パッドの外側に薄いプレート(シム)が2枚ずつ嵌っています。
シムはブレーキの鳴き防止と、パッドの片減りを抑えるパーツらしいです。
シムを装着する場合、シリコン系、もしくは耐熱グリスを薄く塗るとの事。
今回は省略。
【追記】
塗らない事で支障があったか?
と思い返すと、特に支障は感じませんでした・・・
が、2回目の作業はしっかり塗りました。
外したシム。
外したブレーキパッド。
ちょっと手こずったけれど、パッドは手で外せた。
外したパッドに何やら突起があります。
【追記】
突起物はウエアインジケーターといって、ブレーキパッドが減ると、ブレーキローターを引っ掻き鳴きを発生し、パッドの使用限界を知らせる役割を担っているとの事。
新しいブレーキパッド。
NISSHINBO ( 日清紡 ) ブレーキパッド 【 フロント用 】 スバル サンバー TV/TT系 2004/9~ PF-7525 (売り切れました)
新品のブレーキパッドを確認すると形が違いますが、突起が付いている物が1個ありました。
それを装着。
【追記】
2回目の交換作業を行った際に買ったブレーキパッドには、左右ともウエアインジケーターが付いていました。(シムとクリップは付いていません)
NTB ブレーキパッド SB7066M スバル サンバー/ディアス/トライ
突起が付いた物は内側に設置。
ブレーキパッドを上下のパッドクリップの間に収めるのに少し手間取りました。
シムも設置。
【追記】
シムとパッドとの接触面と、シムとピストンとの接触面にもグリスを塗る。
ブレーキパッドとパッドクリップの接触面にグリスを塗る(赤丸部分)。
シムはあらかじめブレーキパッドと合体させて、ブレーキパッドと一緒に嵌める。
パッドを元の位置に嵌め込むとき、斜めに差し込んでいくとスムーズにいった。
ブレーキパッドとシムの設置が完了したらカバーを閉めます。
ブレーキピストンが出たままではカバーは閉まりません。
という事で、専用のツールを使いピストンを押し込む。
(STRAIGHT/ストレート) ディスクブレーキセパレーター 19-414
ツールのおかげで難なく作業完了。
撮影した画像を見て思いましたが、作業中に各部品を綺麗にしとけば良かった。
【追記】シール部分に金属専用の強力なパーツクリーナは吹き付けないように。
オイルが漏れないか心配だったけれど全然大丈夫。
漏れそうになったらスポイドを使ってオイルを吸い出すつもりが、その作業は必要ありませんでした。
助手席側
次は助手席側。
運転席側と同じ作業の繰り返しです。
サイドブレーキを引き、右後輪に輪留めをし、ジャッキアップしてタイヤを外す。
タイヤを外しました。
キャリパーの下側のボルトを外す。
助手席側も運転席側と同様、普通のネジを外す時と同じ方向(反時計・左)へ回して外します。
レンチ(17mm)でスライドピンの供回りを防ぎます。
カバーが落ちてこないように養生テープで押さえる。
シムを外す。
ブレーキパッドを外す。
運転席側のパッドと同じように突起物がありました。
が、残った2個の新品のブレーキパッドには突起物がありません。
どういう事でしょうか?
突起物の存在意味がわかりません。
とりあえず小さいポッチを目印にしてパッドを嵌め込みます。
奥側に嵌っていた古い部品。(ポッチあり)
外側に嵌っていた古い部品。(ポッチなし)
奥側へ嵌める新品の部品。(ポッチあり)
外側へ嵌める新品の部品。(ポッチなし)
ポッチありが内側、ポッチなしを外側に嵌める。
シムを嵌めます。
【追記】
運転席側と同じように、シムとパッドとの接触面と、シムとピストンとの接触面にグリスを塗る。
ブレーキパッドとパッドクリップの接触面(赤丸部分)にもグリスを塗る。
ピストンを押し込む。
綺麗に収まりました。
運転席側と同じ要領でカバーを元に戻します。
タイヤを設置して、トルクレンチで規定トルクでナットを締めこみ作業完了。
(サンバー締め付けトルク 80-100Nm)
運転席側で1回やった作業なので、助手席側はサクサク行えました。
しかし、今回はシムにグリスを塗らず。
また、各パーツの洗浄も疎かでした。
ワイヤーブラシを使って掃除しながらやれば良かったと後悔が残るところ。
次回交換する際はそこらへんをしっかりシッカリ処理しなければ。
あとはちゃんとブレーキが効くか、公道に出る前にブレーキをガシガシ踏んで確認。
最初は効きが甘いので、その後もしばらく様子見しながら安全運転しなければいけません。
追記:純正ブレーキシュー 2023/6/21
先日フロントブレーキシューを点検したとき、金具類が結構錆びている事に気付きました。
純正品は無くなりつつあるようなので、まだ交換には早いですが純正のブレーキシューセットを購入しておきました。
純正のセットにはシムとバネとグリスも付いています。
アマゾンでは見つけられず、楽天で買いました。
おわり