倍力システムでボートを引き上げる
3連定滑車と4連動滑車を組合せた8倍力ではボートを動かせませんでした。
それが倍力システム(3倍力)を使って動かす事に成功。
【前回の記事】
が、3倍力だと、ロープを1回引っ張るのにかなりの力が必要でした。
また、引っ張ったロープが逆戻りしないよう、保持する力も必要。
ボートを手元に寄せるまで、その力を継続的に出し続ける事は絶対不可能。
であれば、高倍力にしてやれば問題解決!?
という訳で9倍力でやってみた。
が、今度は引っ張っても引っ張っても、なかなかこちらに寄ってきません。
また、引っ張る距離が長いと、当然長いロープが必要になります。
その長いロープ同士が絡み合う事が、かなりの負荷になる。
その絡みを解く為に、何度も何度も砂浜を往復する羽目になり、作業の中断を余儀なくされました。
もうヘトヘト。
倍力システムを使って何とかボートを動かす事は出来ました。
が、結構な力が必要な事と、ロープ同士の絡みにより、途中で力尽きてしまう事に。
改善が必要です。
改善点は2つ。
- 引っ張ったロープが逆戻りしないようにする
- ロープ同士が絡まないようにする
以上は、現場で作業をする前に、自宅で何十回とシュミレーションを行ったことで、想定内となった事柄ですが、何とかなるだろうと考えました。
が、実践してみると、なんともできなかった。
完璧に改善しなければならないという必要性を感じました。
実践したときの様子(改善前)
使用道具
【滑車】
今回使用した物です。
【アンカー】
ガッチリ動かないようにアンカーを設置します。
浅く入っていますが、砂のすぐ下は草の根っこが張っているため、簡単には抜けません。
【ロープ】
ロープの太さ6mm。
長さは100m。
3倍力でボートを引っ張る
3倍力で引っ張っております。
エンジンは降ろしています。
3倍力だとロープの往来は少ない。
また、距離が短いとロープも絡まず何とか引っ張れます。
しかし、1回1回引っ張るのに、かなりの力を要します。
9倍力でボートを引っ張る
長い距離を9倍力で引っ張ります。
距離が長いと、ロープ同士が絡み合い、その絡んだ部分の摩擦が大きな負荷となり、重くて引っ張れなくなります。
ロープがビヨンビヨン跳ねてすぐに絡まる。
全然思うようにいかない。
絡みを解くために砂浜を何度も往復して疲れ果てました。
全く動かない状況からは一歩前進しました。
が、想定外の大変さに見舞われ途中でギブアップ。
一旦帰宅して再考する事に。
つづく