砂浜対策 倍力システムでボートを引き上げる
前回、時間と労力は掛かったけれど、倍力システムを使って何とか重いボートを動かす事が出来ました。
頻繁に海に行けるわけではありません。
1回実験しては、次は数ヵ月後、というような感じで倍力システムを試しています。
その間は自宅で重い物を引っ張ったりしてシュミレーション作業です。
シュミレーションする期間が長かったので、現場での本番で動いたときには感慨深いものがありました。
が、絶対に改善しなくてはいけない部分が2つ出てきました。
- 1つ目は、引っ張ったロープが逆戻りしないようにする。
- 2つ目は、ロープ同士が絡まないようにする。
ロープの逆戻り防止には、プルージックコードを使う事で防げる。
ロープが絡まないようにするには、支点を分散させる事が有効。
以上、手持ちの滑車に追加でプルージックコードを導入するぐらいで事足ります。
が、前回の苦しい体験からもう2度と失敗したくない!
そんな強い想いから、実際にレスキュー現場で使われている道具に頼る事にしました。(道具を購入しました)
プーリー
プーリーを、ロープの途中でも簡単に脱着可能な物へ変更。
リギングプレート
リギングプレート。
滑車と滑車を離して設置する事で、ロープ同士の絡みから免れます。
ロールンロック(登高器・アッセンダー)
ロールンロック。
ロープの逆戻りを防止します。
アルミ製で錆にも強いので、アンカーリフターとしても使える。
カラビナ
大きめのカラビナ。
全て揃えるのに結構高くつきました。
全部で3万円超えです。
無駄な出費をしていると思いつつ、以上の組合せで再度挑戦。
倍力システムを利用した結果
以上、道具を揃え、準備万端で臨んだ結果、絡みやロープの逆戻りはしっかり防止出来ました。
道具達の使い心地も最高。
最高でしたが、肝心の引き上げのほうは途中で諦めました。
結果は断念。
まず、9倍力で引っ張ってみる事に。
長く張ったロープは絡みもせず、逆戻りもせず、順調に引っ張る事が出来ました。
が、開始早々、砂浜の上で約250kgの物を引っ張り上げる事は現実的ではないと実感させられる事に。
とにかく重く感じ、その作業を延々続けなければならない。
延々と言っても、10分程度の事でしょうが。
しかし、それを耐えられそうにない。
という訳で、長い時間を掛けてここまで来たけれど、結果は挫折。
しかし!
いざと言うときや、2倍力とか3倍力で引っ張れるような軽いボートだったら、この倍力システムは有効だと思います。
つづく