先日、反射形の石油ストーブ「ぐるんpa(RS-G24M)」を買いました。
小型ですが、対流形、火鉢形、反射形と、特徴が違うストーブが揃ったので、それぞれを使って感じた事を書いていきます。
それぞれを使った感想
【対流形】トヨトミ製のレインボー(RB-25C)
【良いと感じたこと】
3種のなかでは一番コンパクトだが一番暖房能力が高い。
着火時と消火時の臭いは小さめ。※買って使い始めた当初はまぁまぁ臭いましたが、それはだんだん収まっていきました。
吊り手があるので片手で持てて移動が楽。※吊り手は燃焼時熱くなりません。
灯油の残量確認が簡単で給油も簡単。
炎を目視出来るので火力の調整が簡単。
燃焼時は無音。
ランタンみたいに炎の光で周りを照らすので、たまに電気を消して雰囲気を楽しめる。
買った当初ガラス越しに見える七色に感動した。10年以上使っているので今はさすがに感動はないですが。
現在はガラスの上下を逆にして、炎をより見えやすくして使っています。
炎を直視出来るので自分的にはこちらのほうが癒されます。
【悪いと感じたこと】
悪いと言うより、対流形の特徴ですが、側面は暖かくないです。
熱を感じられるのは本体から5~10cm程度の範囲内まで。
天板が小さいので、やかん等を置く際に不安を感じる。
一番コンパクトではあるけれど、円形で下部の油タンク部分が大きく上部は細くなっているのでおさまりが悪い。
【火鉢形】コロナ製の石油コンロ(KT-1617)
【良いと感じたこと】
土鍋や鉄鍋で炊飯が出来る。
沸騰しても周りを汚すほど噴き出ないのが良い。
3種のなかで一番暖房能力が低いが、一番早くお湯を沸かせる。※とは言え火力は弱く、強化力のガスコンロには到底及ばない。
灯油の残量確認が簡単で給油も簡単。
燃焼時は無音。
オプションのクッキングガードを装着するとカッコイイ。
【悪いと感じたこと】
着火時と消火時の臭いがキツイので、その度に換気は必須。
なので、使うのにためらう事がある。
また、使用中は微かに臭う。
狭い部屋で使うには頻繁に換気が必要。
化学物質過敏症の方には一番使い辛いかも。
火力調整は赤熱板を見ながら調整するわけですが、タイムラグがありちょっとやりにくく感じます。
すぐ慣れると思いますが。
機能面ではトヨトミの石油コンロのほうが使い勝手が良いかもしれません。
【反射形】トヨトミ製のぐるんPa(RS-G240)
【良いと感じたこと】
着火に電池やライターが要らないのが気分的にもスッキリさせられて良い。
ストーブの全面が暖かい。
ストーブの背面から熱が出ないので、壁に寄せられる。
天板が広いので物を置くのに安定安心出来るし、同時に二つの物(やかん&鍋とか)が置ける。※右側はタンク室なので熱量はさほど無い。
天板にやかんを置けば、静かにいい塩梅で加湿してくれる。※比較してレインボーの場合は、炎を小さくしても、そこそこ蒸気を噴射して、やかんの蓋がカタカタ鳴ってややうるさい。
着火時と消火時の臭いが少ない。
円形じゃなく四角なのでおさまりが良い。
【悪いと感じたこと】
悪いは言い過ぎですが、買って初めて点火ハンドルを回して着火したときは1回転ほどで火が点いたけれど、その後は着火の回を重ねるごとに、ハンドルを多く回さなくちゃ点火しなくなりました。
現在はだいたい10回転ほどさせています。
これも悪いとは言い過ぎで、別タンク式故の特徴でしょうが、燃焼時は無音だけど、数十分間隔で油タンクから油受に灯油が流れる音がします。消化後もしばらく続きます。
火鉢形と同様に火力調整は赤熱版を見ながら調整するわけですが、タイムラグがありちょっとやりにくく感じます。(すぐに慣れましたが)
油タンクに給油するのが面倒。
本体からタンクを引き抜いた際に灯油が数滴垂れるので気をつかう。
暖房能力比較
【仕様書より抜粋】
レインボー RB-25C → 暖房出力2.5KW
ぐるんPa RS-G240 → 暖房出力2.35KW
石油コンロ KT-1617 → 暖房出力1.59KW
体感する暖房能力は、上記の仕様書によるとおりに感じます。
差はあれど、6畳の部屋で使うぶんにはどれも特に不満は無いです。
が、石油コンロは極寒地で使うには心許ないかも。
また、石油コンロは換気時間多めにしたほうが良いでしょう。
湯沸かし能力比較
炎が安定してから鍋を火にかけ、蒸気を吹いた時間まで測りました。
水量はそれぞれ500mlです。
つまみは右へ目一杯回した状態にしました。
対流形
沸騰まで11分36秒。
蓋を外すと沸騰の勢いは小さくなります。
ラーメンの麺を入れると沸騰の勢いは収まり、蓋を外したまま再度沸騰させるには結構時間が掛かります。
蓋は必須です。
鉄鍋を使って炊飯をやってみましたが、出来上がりは良いとは言えません。
人によるでしょうが、ギリギリ食べられるといった感じでした。
火鉢形
沸騰まで7分40秒。
蓋を外しても勢いはまぁまぁ残ります。
鉄鍋や土鍋でも炊飯可能です。
火の勢いがないので、ふっくらという感じにはいきませんが、十分食べられます。
反射形
炎の加減はこれぐらいが適正ですが。
炎調整つまみを右へ目一杯回すとこんな感じの炎になります。
この状態で検証。
沸騰まで26分07秒。
えらい時間かかりました。
沸騰と言うより、微かに蒸気が上がる程度で、それ以上の勢いは出ません。
蓋を外すとこんな感じで微かな勢いもほぼ皆無に。
他の反射形ストーブに関しては違うかもしれませんが、「ぐるんpa(RS-G24M)」に関しては一番調理に向かないと感じました。
やかんを置けば、静かに加湿してくれるので、そこは良い。
点火時、消火時の臭い
レインボーは購入当初はにおいました。
現在、微かににおいます。
着火時と消火時の換気はギリギリ必要ない感じです。
石油コンロはいまでも着火時と消火時に臭います。
換気は必須。
反射形は使い始めたばかりですが、初めて点火した時も消火したときも、それほどキツイ臭いは感じられませんでした。
が、使い始めという事と、消火時は炎を一気に消さず、徐々に消していくという特徴のせいか、消化後しばらくして微かに頭が痛くなりました。
使い始めは、臭いが気にならなくても空気は汚すでしょうから、しっかり換気して様子見したほうが良さそうです。
※石油ストーブを使う際、一酸化炭素中毒防止のため、換気は必須です。頭痛や眠気を感じたら、換気が足りないので、換気の頻度や時間を増やしてください。ちなみに我が家では小さい換気扇を24時間回しています。
音
3機とも点火時に「ボッボッ」と音がします。
燃焼中は3機とも全て無音です。
が、反射形は数十分間隔で、油タンクから本体の油タンクへ灯油が流れ落ちるときに音がします。
消化後も間隔を置いて流れる音がしていました。
タンク別体の特性でしょうか。
火力調整
レインボーは目視で炎を確認出来るので、調整がやりやすい。
他の2機種は赤熱版が反応するまでわずかですが時間差があるので、ちょっとやり辛く感じます。
使っているうちに慣れましたが。
灯油残量確認・給油方法
灯油の残量を確認するのはこういった油量計のほうが確認しやすいです。
残量状態が一目瞭然。
ぐるんpPaのほうはこの小さい小窓から確認するわけですが。
立った状態や横からでは確認しずらい。
緑色から徐々に赤色へ変わるわけですが、その瞬間はだいたい気付けません。
気付いたら赤くなっていたという事が度々で、慌てて給油する、という感じです。
私の場合ですが。
給油方法は、レインボーも石油コンロも栓を開けてそこから給油するだけなので簡単。
ぐるんPaはタンク別体式なので少し面倒。
本体からタンクを取り出さなければなりません。
そのとき灯油が数滴ポタポタ落ちるのがうっとおしい。
という感じです。
3つのうちどれか一つに絞らなければならないとしたら、レインボーを残します。
おわり