海の手漕ぎボート釣り入門 体験記 出港から帰港までの流れ

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「海の手漕ぎボート釣り入門 体験記」の6回目は、出港から帰港までの流れです。

 

出港から帰港までの流れ

ボート釣りを始めた当初、毎日のようにシュミレーションをやっていました。

なんせ、やる事が多すぎるので、忘れたり確認作業を怠って失敗しないために。

それでも残念な結果を招いてしまう事も。

そういう訳で、今でもたまにシュミレーションを行います。

まだ一度もマイボートを出船させた事が無い方の参考になれば幸いです。

 

出港準備開始

前日

和田長浜海岸 夕日

天気予報を確認します。

潮汐も確認します。

満潮の時間帯のほうが出船しやすいです。

干潮の場合だと、暗礁が海面上に現れて、ボートを出しにくくなります。

波打ち際までの距離も長くなります。

潮汐表を見て、だいたいの出航時間を決めます。

ひととおり確認して、いけそうだったら道具の準備を開始。

ボート、釣り道具、その他諸々を車に積み込み。

氷、餌、自分の食料と飲料以外は、全て車に積み込み準備完了させておきます。

当日に準備しようとすると、忘れ物をする場合があるので、前日に終わらせておく事が賢明です。

 

当日

神奈川県の海岸沿い

氷、餌、自分の食料と飲料を持って出発。

寝ぼけていると、これをたまに忘れる事があります。

メモ紙に「氷」「餌」「飲み物食べ物」と書いて、絶対目に入る場所に貼りつけておきます。

考える事を必要とせず、半分寝た状態でも機械的に行動出来るようにしておきます。

準備万端整えたら出発。

家を出るとき、既に乗船する服装をしていれば、現地で着替える手間が省けます。

海に到着したら、まず海況の様子を伺います。

空模様、波の様子、波打ち際の様子、うねり、など。

天気予報と、実際の天候や海況の様子が違う事があります。

実際に現地に行ってみない事にはわからない。

もどかしいところでもあります。

海況が怪しい場合に中止する事を躊躇してはいけません。

きっぱり諦めましょう。

ひととおり確認して大丈夫そうであれば出船準備開始。

大きな物を扱うので、周りに気を使いつつ荷物を広げ準備します。

 

出港準備

和田長浜海岸駐車場

 

まず、携帯電話は忘れずに防水ケースに入れておきます。

気が急くと面倒くさい事は「後でいっか」となりがちです。

で、そのまま忘れて出船し、波をかぶりスマホもびっちょり、なんて事に。

大事な事は先に済ませておきます。

ボートを車から降ろしてドーリーを設置します。

ドーリーを使わない場合は、先にボートを波打ち際まで移動しておきます。

ボートに荷物一式を積載して準備完了したら、いよいよ出船。

その前に注意したい事が。

波打ち際の波が高いようであれば、転覆する可能性があります。

心配されるような状況であれば、荷物をしっかり船体に固定させたり、リシューコードを接続しておく事をお勧めします。

思わぬ波に見舞われる事があるので、波打ち際の状況はしっかり観察して対処しておかなければなりません。

 

離岸と着岸

もし砂浜から出船する場合、離岸は大きな難題となります。

波打ち際が一番転覆率が高い場所です。

波が高いときは要注意。

私は何度も「水船状態」または「転覆」させた経験がありますからね。

威張って言う事ではないですが。

 

離岸

ボート釣り入門 離岸

 

海面が凪の状態であれば特に気にする事は無いかと思います。

ボートに乗り込んだらオールを漕いで、スーっと出ていくだけ。

問題は波が高い場合。

まず、波の様子をじっくり観察します。

ここで焦ってはいけません。

しっかり波の様子を把握する事なく、適当なタイミングで出ようとすると失敗します。

一瞬で水船状態です。

最悪は転覆。

泣きたくなります。

泣いて済むぐらいならいいですが、怪我でもしたらそこで終了。

 

離岸のコツ

和田長浜海岸

波が高いときに、ボートを海に浮かべたら、波に対してボートを横にしてはいけません。

横にすると、簡単にひっくり返ってしまいます。

トランサム部分を持ち、バウ(船首)を波に対して垂直に当ててやります。

波には周期があるので、しばらく様子を見てタイミングを探ります。

「ここぞ!」と思う波を乗り越えた瞬間に、ボートを押しつつ、勢いを付けて地面を足で蹴り、ボートに乗り込みます。

次の波が来る前にすかさず座席に座り、オールを漕いで沖へ出ます。

 

海上

相模湾

 

波打ち際から離れて海上に浮かぶと、とりあえず安心。

ボート上では重心を中心にするように心掛けていれば、転覆するような事はありません。

ゼロとは言い切れませんが。

漁師さんから、毎年5回ぐらいは転覆したボートの救助に向かうとの話を聞いた事があります。

そのうちの1回にならないように気を付けたいところです。

ボートの上では絶対立ち上がらない。

また、重心は常にボートの真ん中に置く事を意識する。

 

着岸

和田長浜海岸

 

釣りが終了したら帰港となります。

波風が無いときは、人が居ない事と、暗礁に気を付けながら着岸するだけ。

しかし、波が高いときは、離岸と同じように難しいです。

釣りも終わって、疲れ切った身体で沖上がりとなり、着岸に失敗してボートをひっくり返してしまっては、その日一日を潰されたような気分になる事請け合い。

そんな事にならないように、最後の最後、気を引き締めなければいけない瞬間です。

 

着岸のコツ

和田長浜海岸

出来れば潮汐が高い時間帯に着岸する事をお勧めします。

潮汐が高いと、着岸点から車までの距離がいくらか短くなります。

暗礁も回避出来ます。

 

着岸前、ボート上の荷物が流失しないように、片付けてしっかり固定しておきます。

次に、アンカロープをバウアイに結び、砂浜に上がったときに、そのロープを引っ張ってボートを引き上げられるようにしておきます。

準備が整ったら、波が穏やかで、人が居ない場所を探します。

着岸点を定めたら、暗礁に気を付けつつ、徐々に岸に近付いていきます。

近付きながら、波の様子を伺います。

落ち着いて、焦らないで下さい。

ギリギリまで岸に近付きます。

「ここぞ!」と思う波を乗り越えた瞬間、オールを漕いで、一気に岸に乗り上げます。

次の波が来ないうちに一気に!

波に乗ってそのまま上陸するという方法もありますが、慣れないうちはひっくり返りやすいのでお勧めしません。

浜に乗り上げたら、素早くボートから降りて、バウアイに繋いでいるロープを引っ張り(あらかじめ握っておく)、ボートを陸へ上げます。

波が届かない場所までボートを引き上げたら成功です。

 

砂浜からボートを引き上げる

和田長浜海岸

砂浜からボートを引き上げる際、ドーリーを使う場合、積載物はなるべくボートから降ろしてしまいましょう。

私はこの作業が大変で嫌なので、なるべくボートへ持ち込む物を少なくしています。

車の脇まで全ての物を移動出来たらとりあえず一安心。

次にボートや道具を乾かします。

ボートを立てかけて水を切ったり、ライフジャケットを乾かしたり。

その間に服を着替えて、一息付きます。

一息付いたら、ボートや道具に残った水分や砂を掃って片付けます。

以上が一連の流れになります。

 

まとめ

ボートに乗って海に出ると、海上での安全地帯は、わずか数平方メートルのボートの上だけです。

それ以外は全て危険地帯。

そのわずかな安全地帯でさえ、常に危険と隣り合わせ。

なぜそんな危ない場所に行くのか。

それは楽しい非日常的な空間がそこにあるから。

そこへ行き来する、この出港から帰港までの一連の流れ。

考えるだけでワクワクする。

ずっとワクワク出来るように、万全を期して取り組んで下さい。

参考にして貰えれば幸いです。

 

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おわり

 

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